やっぱり好きなものが好き

ニ度目のお引っ越しです

2026-01-01から1年間の記事一覧

監督生(プリフェクト)の涙2

「アル!!」 上官の部屋を開けるなり、イエーツが飛び出してきた。 「失礼。おとうとは?」 「それが」 タリウスが口ごもる。 「彼にはここを離れる意志はない。そういうことか」 代わりに言葉を発したのは上官だった。まるで予期していたかのような口振り…

ジェットコースター

今週は気分が不安定を通り越して、下がりっぱなしのジェットコースターのようでした。PMSか、はたまたお年頃か半年振りにメンクリへ行きました。こちらのクリニックは、お話じっくりタイプではなく、困ったときに速やかに投薬(たくさんは出さない)してくれ…

午後のつぶやき

昨日、今日と田舎へ来ております。といっても、最寄りから1駅電車に乗って、バスで7分。もうさ、車窓から見える景色に目を疑いましたわ。僕のなつやすみ?トトロ?大袈裟じゃなくて、本当に信じられないくらい緑が濃い。バス停間違えて降りたら、一生迷子、…

監督生(プリフェクト)の涙

消灯時間直前、中央士官学校は、不気味なほどの静寂に包まれていた。明日から始まる本科生にとって重要な試験に備え、誰もが血眼になって励んでいるからだ。 日頃トラブルメーカーである予科生たちも、今夜ばかりは鳴りを潜めている。教官たちは、最終打ち合…

監督生と書いてプリフェクト

ぼちぼちお盆開けでしょうか。私自身は万年日曜日、連れ合いは盆暮れ関係なしなので、いまいちよくわかりませんが、、、先週はたくさんのご訪問をありがとうございました!過去作を一気読みしていただいたのかな?それともお馬鹿なチェイスの続きを読みにい…

チェイスくんの長い一日(延長戦)

ある日の仕事終わり、タリウスは手紙によって示された店で、目当ての人物を捜していた。手紙と言っても、日時と場所しか書いておらず、ほとんど果たし状のような体裁だった。 店内は薄暗く、夕食時だというのに客もまばらだ。ゆっくりと店の奥まで進んでいく…

チェイスくんの長い一日3

乱暴に台から起こされ、衣服が剥ぎ取られる。想像し得る中でも最悪な展開だが、抵抗する気にはなれなかった。自分の置かれている状況以上に、隊長の放った一言のほうが強烈だったからだ。 「こっちだって、夜勤明けの訓示が眠いなんてこたあ、百も承知だ。け…

チェイスくんの長い一日2

チェイスは、上官二人に背を向ける格好で懲罰台の前に起立していた。 「始めるぞ」 パン!とパドルが打ち鳴らされ、チェイスは上半身を台へ預けた。辛うじて足は床に付いているが、手はだらんと横に脱力した。 士官学校の懲罰は、ベッドなり机なりに両手を付…

チェイスくんの長い一日

今日ほど最低かつ最悪な日はない、そうチェイスは思った。これまでにも似たようなことはあったが、間違いなく今日が底である。いや、あったが故にわかるのだ。今日がその日であると。 この日は夜勤明けだった。いつもなら今頃悠長に朝寝をしている時分である…

怒涛の幕開け

8月です。怒涛の幕開けです。 帰省がてら旅行に出るはずが、このタイミングで連れ合いが某県に出張することになり、、、予定が白紙に😖天変地異は誰のせいでもないので仕方ないことではありますが、ココロは削られます🥲 帰省はともかく、旅行はお友だち家族と…

鬼の罪滅ぼし(オマケ)

「おいこら、てめえ!こっちへ来い」 「やっ、やめてください!!」 格技場の通路から不穏な声が漏れる。見れば、ウィリー=ドースンが教え子、チャッドの腕を取っていた。 「ああん?」 「せんせいおっしゃったじゃないですか。もう自分の先生じゃないって…

鬼の試練7

「なんか思ってたのとだいぶ違うんですけど」 二次審査を目前に控え、キール=ダルトンはひとりごちた。 例の先輩いわく、二次審査は審査官と剣術の手合わせをするとのことだった。そこで、てっきり一次審査同様に、審査官相手に実技試験を行うとばかり思っ…

鬼の試練6

「まいったな。思ったより大勢通しちまった。これは骨が折れるぞ」 一次審査の結果が決したところで、ウィリーは頭を抱えた。二次審査では審査官自ら一次審査通過者と打ち合う。ひとりあたりの時間はものの数分だが、合格者が多くなれば、それだけ累計時間は…

懺悔

先程、星梅さまの父子イラストを見に本宅に行って、何の気なしに小説トップの注意書き「What's spanking?」を開いてみたところ、、、 「10本の指」には"spanking”と呼ばれるお尻を叩くお仕置きがちょくちょく出てきます。 叩かれているのは、こどもだったり…

鬼の試練5

「驚いたな。本当に下らない小細工をしている奴がいるとは」 実技審査の組み合わせはエントリー順で、そのことが不正の温床になっている。そうウィリーから聞いてはいたものの、実際にこの目で見るまで、タリウスには信じられなかった。 「馬鹿な連中がいる…

鬼の試練4

リンゴーン。鐘楼の鐘が打ち鳴らされ、辺り一面に静寂が広がった。 「これより実技審査を行う。各々、全力で挑むように」 ウィリー=ドースンが厳かに審査開始を告げ、同時に場内の熱気が最高潮に達する。 「まず始めに一次選考の組合せを発表する。名前を呼…

自由の身へ

晴れて自由の身になったはずが、なんやかんやと忙しく、全然自分時間がありません折しも夏休みなんでね、ある程度は仕方ないのですが、なんせ1日フリーの日がほぼないっていう。 特に今月は、病院通いと引き継ぎでほぼ終わりました。そして、来月は帰省つい…

続鬼の神髄31

「主任先生!こちらでしたか」 中庭から、アドリーが練兵するさまを監察していると、ディランが小走りでやってきた。この前まで杖を付いていたというのに、全く恐ろしいまでの回復力である。 狼との交戦で負傷したディランには、目下、事務仕事と後進の育成…

鬼の試練3

今朝の目覚めはすこぶる良かった。それというのも、昨夜は久しぶりの早上がりで、お陰で睡眠時間も充分に得られたからだ。 決戦の前にはよく食べ、控えめに飲み、そして何よりよく休め。それが上官の弁である。 キール=ダルトンは、城門をくぐり抜けながら…

ラストスパート

いよいよラストスパートです。後任?もちろん決まりません。 そもそも産休取ったときも、病気になったときも、なんならよその部内で欠員が出たときですら、いつも私のツテで代わりの方をお願いしていたわけなので、今更驚かないけど。 とはいえ、流石に今回…

やめます!

少し前に退職届を出しました。年度末でおさらばです!となれば良かったのですが、ちょっとギリギリ過ぎたので、年度替りのドタバタが終わるタイミングで離職することとなりました。 いろいろと葛藤はありましたが、今は一周回って、穏やかな心持ちです。スッ…

鬼の試練2

審査会場となった格技場は、開始前だと言うのに、独特の雰囲気に包まれていた。一心不乱に素振りをする者、準備運動に余念がない者、はたまた精神統一をする者など様々だが、ほとんどか知った顔である。 「ジョージア」 そうしてギャラリーから若者たちの様…

掘り出し物(危険!音注意)

作業中になつかしい音声ファイルを見付けまして。 ぼけーっと聞き始めましたが 、結果、ニヤニヤして終わりましたw いやはや前々から思っていたことですが、自分の書いたもので萌えられるとか、ホント安上がりだわ。 深夜という設定だし、別にタリパパも怒っ…

新生活

環境が変わって早1ヶ月、ようやく新生活にも慣れつつあります。もちろんいろいろあったけど。 最新のニュースとしては、長らくご無沙汰だった電車遅延問題が、よりによって、自分が企画した研修の日に起こったこと。本当もってないなぁとでもって、講演を依…

鬼の試練

夕刻の教官室に、軍服姿の男が二人向かい合って腰を下ろしている。 「物は相談なんだが、技能審査をやってくれないか」 「技能審査…って、若手が受けるあの?」 挨拶もそこそこに、着席するなりレックス=トラヴァースから発せられた言葉に、タリウスは目を…

後れ馳せながら

昨年も大変お世話になりまして、ありがとうございました。毎度ほったらかしのサイトやブログに、毎日のようにたくさんのご訪問と拍手をいただき、嬉しいやら申し訳ないやら。今年も少しずつネタおろししていければと考えていますので、何卒よろしくお願いい…